長田直之さんの「Yo」。
せっかくなので、私も発言したい。
写真は、八さんの投稿をどうぞ。
地方にいて、中央の既成概念に触れられたのは、貴重な時間でした。
長田さんの発言で印象的な言葉が2、3あります。
「私に才能があって初めからこの空間をデザイン出来たのではなく、
スタディーの繰り返しでたどり着いた形」だと。
一つのキューブから切り取った断片の組合せの無数のスタディーにより生まれた空間構成。
八さん定める『アルゴリズムアーキ』。
意味を教えられると、アーキテクトの才能に欠ける小生の感銘も深かったです。
類似した手法の有名トコロを一つ紹介しますと、
ヨハン・ウッツォン 否、この場合は、ピーター・ライスの「シドニー」。
ウッツォンのコンペ案時は、今在るのよりもっと低ライズのシェルだった。
これを、あのオペラハウスにしたのは、ライス。
構造を担当したライスのシドニーが解決したのは、
ポエティックな稜線が主役の2次元的なフォルムとして考えるのをやめた時だった。
全てが同じ球体の一部を切り取って構成していったとき、それからはドラマティックに変化していった、と。
シェルが近くからも遠くからも3次元の物体に見える、今のオペラハウスになった。
あと、長田さんのやり方で引っかかったのは、
ルールというキーワード。
最初は、何の概念も建築には取り入れず、
設定したルールに沿って、概念を取り入れ、スタディーを繰り返していく。
もちろん、その過程に構造の概念も入っていく。
その考え方は、構造設計者にかなり精通するのではと。
雑誌で拝める、パッと観の非合理で複雑な構造形式も、
解説に目を通すと、力学のルールを決めて、複雑性を生み出している。
そして、解説を読んだ後は、「なんと、合理的な!!」。
恐らく、その構造設計者も長田さんと同じ、
「私に才能があって初めからこの空間をデザイン出来たのではなく、・・・」
と、発言するのでは!?
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