水曜日, 6月 09, 2010

打ち水

昨年の夏、ヒートアイランド対策商品【ドライミスト】のデモンストレーションが「金沢駅おもてなしドーム」「片町のプレーゴ」「近江町市場の活性化広場」で行われていた。
【ドライミスト】とは、水を高圧で噴霧し気化熱で周辺温度を低下させるシステムです。
これは、昔はよく見られた「打ち水」の原理で、水が気化する時に周辺の空気から熱を奪う事を利用したシステムです。
商品PRではありませんが、六本木ヒルズや東京駅丸の内北口、新丸の内ビルディングなど関東方面で設置されているようです。
ミスト粒径も蒸発しやすく、濡れたような不快感を与えないような最適なサイズがあるようです。
ちょっと気になる事は、水道水を高圧ポンプで圧送している電源ですが、出来れば太陽光発電パネルなどを利用して供給できれば、もっとエコではないでしょうか?

このように、機械的空調設備に頼らないでも、自然の力を利用して快適な環境を作ることができる事を、私たちは考え直すべきなのでしょう。
先人の知恵を見直す事で、新しい発見があるのだと思う…。

「打ち水」にもう少し触れておくと、
水が蒸発する事で上昇気流が発生するので、その周辺が負圧となり気圧差によって風を呼び起こすのです。
金沢の町家のように、お隣どおし外壁がくっ付いていて、間口が狭く奥行きがある住宅でも、奥庭(セド)がある事で、玄関前に打ち水をすると、奥庭から玄関側に風を呼び起こす事ができる。
これは、現代の住宅にも取り入れられる考え方ですねぇ。

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