金沢で「まるびぃ」と言えば、21世紀美術館!
2004年に開館し、またたく間に世界的に注目を浴びる建築物になった。
設計は皆さんご存じのSANAA(妹島和世・西沢立衛)である。
2006年には日本建築学会作品賞を受賞し、建築業界では知らない人がいない。
21世紀美術館と共に、金沢の知名度も上がった・・・。
しかし、悲しい事は、金沢の美術館の設計が、県外の建築家であった事である。
金沢で建築設計をしている我々としては、悲しむべき事であり、屈辱を感じるべき事である。
県内の設計事務所では、あのような美術館にはならなかっただろう。(悔しいけど・・・)
金沢の歴史的町並みの残る市街地中心地に、全面ガラス張の円形ファサード+ホワイトキューブ群を挿入することは、金沢に住む我々にとっては非常に勇気のいる事である。
県外の建築家であったから出来たのでしょうか? いや、それだけではない。
21世紀美術館の魅力はなんであろうか?
コンセプト「まちに開かれた公園のような美術館」のように、どこかやさしい。
・全面ガラス張の外観の透明性・開放性。
・正面性がなく、どこからでも気軽に入っていける多方向性。
・芝生の中に映えるホワイトキューブ。
20世紀のモダニズム建築の傑作品のひとつであろう。
シンプルが故に、繊細に検討されているホワイトキューブ配置と縦横のバランスを感じる。
機能要求に応え、たくさんのスタディを誠実に重ねた結果であろう。
結果、歴史的町並み金沢に刺激を与え、市街地中心街を活性化させた建築物である。
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