建物の構造がどんな仕組で成り立っているか、ご存知ない方、いらっしゃいますか。
今日は、ポピュラーな構造方法、
木造(在来軸組工法)
について、簡単にお話をさせていただきます。
柱と、胴差、桁、梁などの横架材からなる「軸組」に、筋かいを設け、鉛直方向(縦)を固め、
火打により水平方向(横)を固める、主に住宅に多く、広く一般的な工法です。
こんな感じになってます。
四隅の柱は軒桁まで伸びていて、通し柱(とおしばしら)と呼ばれます。
これは、建築基準法でそうしなければなりませんと決められていますが、
例外規定もあり、必ずしもそうではありません。
胴差(どうさし)は軸組(じくぐみ)を支え、桁(けた)は小屋組を支える部材です。
桁は梁間方向(妻側に平行)を妻桁(つまげた)、桁行方向(垂木と直行)を軒桁(のきげた)といいます。
さらに、束(つか)は、母屋(もや)や、棟木(むなぎ)を支えるための部材で、母屋、棟木の上に垂木(たるき)が乗っています。
これを小屋組(こやぐみ)といいます。
他にも、柱の間に間柱(まばしら)とか、床下には大引(おびき)や土台(どだい)、
根太(ねだ)などが基礎(きそ)の上に乗っています。
天井を抜き、この構造を見せる、開放的な吹き抜けを作ることも出来ます。
一般には、柱の間隔は一間(いっけん)=1,820mmとしますが、
梁のせい(高さ)を大きくすることや、柱の幅(太さ)を大きくすることで、
一間以上の長いスパンを確保することが出来ます。
階数ですが、建築基準法で、3階まで建てる事が出来ることになっています。
梁や柱の接合部は仕口(しぐち)と呼ばれ、オスとメスを接いでいます。 今ではプレカット工法(機械で接合部の形を整える工法)が多く、 現場でパズルのように組み立てていきます。コストダウンが図れますが、 伝統の大工技術が失われていく傾向にあります。
語ることは多いですが、木造について簡単に述べさせていただきました。
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