木曜日, 4月 22, 2010

オープンハウスIN金沢1 

先日、ある住宅の見学に行ってきました。
既成の住宅とは一線を画した面白い住宅でしたので紹介します。


外観は最近見慣れたキューブ型です。
内部に入ると、オープンなプランニングとスキップフロアを利用し開放的で各スペースの干渉の度合いもほどよく、明るくとてもよい感じです。ディテールもすっきりし上手さを感じます。

ここまでは想像の範疇を超えているほどではありません。うかつにも、関心してしまったのは「外断熱」である木造住宅の室内のありかたを問い直していたことでした。

通常は柱の巾の中で筋交いと断熱をしているので柱を挟むように内と外からボードを張って仕上げますが、そこのモデルハウスは柱の外側で断熱と合板による耐力壁が完結しているので120mm角の柱がまるまる室内に露出しています。いわゆる和風の芯壁ともちがいます。このことによって構造材が常に住人の目に晒されています。


そのために構造材の配置が美しく見えるように等間隔で配列されています。簡単に見えますがプランや窓の位置などを充分検討しなければできません。
大げさにいうとJOさんが提唱する構造表現主義といえるかもしれません。

機能的な効用としては、柱や梁が晒されているので内部結露の心配がない、あってもすぐ分かるというのは建物を長持ちさせるには相当有効ではないかと思います。

新しい技術としての外断熱工法自体は多くの実例があります。しかしそれらの住宅のデザインは特に目新しいものはあまりありません。

今回見学した住宅は外断熱ゆえに可能な内部空間の見せ方を示しているようです、いわゆる在来工法でも構造体を美しく見せるという試みを外断熱から引き出してきた事に発想の飛躍が感じられ好感がありました。

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