翌日のJIAの建築家セミナーのために金沢を訪れた五十嵐淳さんが特別前夜にミニレクチャーを行うという事だったので、臨場感あるCAAKで聞けるのはまた違うのかもしれないと思い出かけた。
なんと金沢の重鎮、平口先生もいらしゃる。
空港から直接会場に入るとのことで、あわただしくスタート。
House M という最新作品についての解説が話の中心、建築系ラジオの収録も同時に行われる。
現在の注目の若手建築家、さらに地方で活動している建築家、かなり興味深い。
五十嵐さんのHouse M は外壁に開口部がない、全てトップライトからの採光である。そして天井高が非常識に高い、それにはいろいろな理由があるのだが、なにしろ徹底し尽くすということが脅威的だ。それは注目度の高い建築家の多くに共通する事。
いろいろあっても、どこか中和するというか調停するというか「オトシドコロ」的なものを探しているのが多くの設計スタイルだと思うが、そうはしない。
考えるにあたり目標というかマニフェスト的なものは掲げないで「自分なりの違和感」を消していく作業を繰り返す、とのこと。
ということは、普通はコンセプト的なことから徐々に純粋性が失われて完成に至るのだが、多分やればやるほど純度が上がっていくのが五十嵐さんのやり方なのだと気づく、するとあのようなピュアに感じる空間が出来上がるのも理解ができる。
めっぽう複雑に綿密に考える事は全てピュアな、或いはシンプルな物を作るためにつながっている。
そしてその進め方は、「建築設計が職業みたくなるのを避けるため」ともおっしゃっていた。……強い!!
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