佐々木睦朗さんのお話を聞きに行って来ました。
佐々木さんは日本を代表する構造家、21世紀美術館の構造設計者です。あの有名な仙台メディアテークの傾いた鉄パイプの束と薄い床の構造設計もされている。
プリッカー賞受賞記念としての催しで、主催は金沢市なのですが、なんと夜の7時から9時まで講演&夜の美術館見学。
こんな夜遅くに市役所が会議室や美術館を開放することが、なんかすごく改革された感じがする。そして美術館の中もたくさんの市役所の職員の方に丁寧に案内していただいた。すごくありがたい。
これも開かれた美術館の功績か?
おもだったSANAAの建築の構造設計は佐々木先生が担当されておりその全体の流れを説明された。
一言で言い表すならば「抽象的な構造表現」とおしゃっていた。構造なんて「具体的」以外には無いと思うのが普通の感覚。
とにかくスタディー、検討の数が半端ではない。意匠も構造も。意匠の模型の数がおびただしい、それ以上に構造の解析のパターンがすさまじい数がある。
通り一遍の事務所なら、意匠の設計が固まって、はいどうぞ、変更があっても少々の事。
本当に同時に進む感じでこれこそ、コラボレーションと呼べるものだと感じた。
SANAAの建築はシンプルに見える、しかしそのシンプルを実現するためにはすごい執念と検討とたくさんの超えるべき課題を克服していることがわかった。9m×9mのグリッドを25Cmの梁で支えるためにいろんなアイデアを駆使している。規模は違えど、前日の五十嵐さんの話とそこは共通している。
超えていくものは尋常ではない努力が必要である。
屋根のシェル構造はあっても、床のシェル構造はないがそれをSANAAとやった。結果、「居心地のいい
いつまでも居たくなる図書館ができた。」この言葉を構造家がいう所が素晴しい。
日本の技術力の素晴しさは「強い」とか「長持ち」とか「安全」とかそおいう事は当然のこととして超えて行き、「感性」に訴えられる「構造技術」というものがあることはすごいことだと思う。
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