土曜日, 5月 08, 2010

サイン

空間や建物などの誘導に必要な文字や絵。
身の回りに数々存在するこれらは総称してサインと呼ばれます。

コンビニの看板、トイレのマークや、部屋の名前、階段の矢印などもそうです。
車を運転するときに見える道路標識や信号もサインの一種です。

サインは、見やすいもの、分かりやすいもの、かっこいいものや、かわいいものなど多様に存在し、
重要なことは相手に視覚でメッセージを伝えることです。
見たときの感じから建物なども印象も変わることもあるでしょう。
子供向けのサインがあれば、子供たちにも分かりやすく楽しい空間がつくれるかもしれません。

病院では、非常時にナースを呼ぶボタンが分かりやすくないと、命に関わることもあるでしょう。
また、建物内で火災が発生した場合、出口の目印や、地図が目の前にあれば安全で迅速に逃げることができるでしょう。
迷わず、いかに早く伝えるかが要求されるサインもあります。

これらサインは、大きさ、形状、配色、素材などを設計業務上である程度デザインしています。
そしてサイン屋と打ち合わせの上、サインが完成します。

空間をつくり、人の動きを想定するだけでなく、必要な箇所にサインを配置することも、私たちの役割であり使命であると考えます。
設計者の性格やセンスが分かるサインデザイン、気にしてみたら面白いかもしれません。
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金沢の建造物

金沢を紹介しているメンバーがいるので、ちょっと乗っかります。
ちょっとしたマニアな見方を紹介します。

1つめ :『尾山神社(祭神藩祖前田利家)の楼門』
社寺建築にして、ステンドグラスを飾ったというお洒落な建築物。
が、有名ですが、マニアなポイントは、その屋根の頭上に設けられた棒。
これは、避雷針という避雷設備。
避雷針に対する最初の法規制は、1934年の内務省令第38号の市街地建築物法施行規則第42条で16尺(19.7m)を超す建築物に施すことが定められ、その後、1950年に建築基準法で、全国的な統一基準として、高さ20m以上の建築物に設置が義務付けられた。
実は、尾山神社は、わが国で最初の避雷針が設置された物件。
その年代は1875年。法規制を受けるだいぶ前である。
実は、当時、最先端を走っていた建築だった。
だから、避雷針に注目してあげて下さい。
そういえば、尾山神社をかなり好きだという娘がいた。
建築業に携わる人ではないけれど、かなり鋭く適格な見解をする感覚の持ち主なので、是非、今度、尾山神社の良さを伺いたい。
その折には、その感覚を紹介できれば幸い。
一体、その感覚にどれだけの人が反応できるのかが楽しみ。



2つめ :『犀川大橋』
何年かに一度、誰の趣味だかわからないが、いつの間にかグラデーション塗装するようになった風習がついてしまった、構造形式は味のあるワーレントラスの下路橋。
マニアなポイントとして、
1点目は、リベット。高力ボルト時代を迎えた昨今に、こんなにも昔の構造部材をこんなにも間近に勉強できるのは橋梁くらいでは!?ちなみに、浅野川にはこのマニアなボルトを使用した、構造形式にも味のある橋梁が多々架かっているので、その内、紹介する機会があれば。
2点目は、トラスの束材の脚元。

「あの~、これ、結構、溶けてますけど、大丈夫ですか。」

登録有形文化財 故にあんましいじれないのでしょうか!?
いやいや、登録有形文化財 故に早く対処した方がいいのでは!?

ワーレントラスで、鉛直材に二次的な応力しか発生しないから大丈夫なのか!?
いやいやいやいや・・・。
でも、鉄が溶けるという事象をこんなにも間近に勉強できるのはやはり橋梁。
これは、土木建造物のことのみではなく、建築においても、S造は然り、RC造でも同じ現象がおきてますから、そういうことを実感させてもらうには非常によい登録有形文化財。

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水曜日, 5月 05, 2010

まるびぃ

金沢で「まるびぃ」と言えば、21世紀美術館!
2004年に開館し、またたく間に世界的に注目を浴びる建築物になった。
設計は皆さんご存じのSANAA(妹島和世・西沢立衛)である。
2006年には日本建築学会作品賞を受賞し、建築業界では知らない人がいない。
21世紀美術館と共に、金沢の知名度も上がった・・・。

しかし、悲しい事は、金沢の美術館の設計が、県外の建築家であった事である。
金沢で建築設計をしている我々としては、悲しむべき事であり、屈辱を感じるべき事である。
県内の設計事務所では、あのような美術館にはならなかっただろう。(悔しいけど・・・)
金沢の歴史的町並みの残る市街地中心地に、全面ガラス張の円形ファサード+ホワイトキューブ群を挿入することは、金沢に住む我々にとっては非常に勇気のいる事である。
県外の建築家であったから出来たのでしょうか? いや、それだけではない。

21世紀美術館の魅力はなんであろうか?
コンセプト「まちに開かれた公園のような美術館」のように、どこかやさしい。
・全面ガラス張の外観の透明性・開放性。
・正面性がなく、どこからでも気軽に入っていける多方向性。
・芝生の中に映えるホワイトキューブ。
20世紀のモダニズム建築の傑作品のひとつであろう。

シンプルが故に、繊細に検討されているホワイトキューブ配置と縦横のバランスを感じる。
機能要求に応え、たくさんのスタディを誠実に重ねた結果であろう。

結果、歴史的町並み金沢に刺激を与え、市街地中心街を活性化させた建築物である。

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月曜日, 5月 03, 2010

住宅照明4

今日は玄関の照明について☆
姉の新築は玄関の照明器具を設置していない。
玄関とホールとそんなに大きくないからという理由で、
一様、玄関の真上に照明をつけれるようになっているのに
ホールにもともと設置されていたダウンライト(天井に埋め込んである
照明)1灯のみで今は生活しているようだ。

実際明るさはどうかというと、・・・暗くないといった感じだ。

でも、玄関といえばその家の顔ともいえる。
お客様を招くときに一番にみえるところ。
親しいお友達も、玄関先だけの客人も玄関でその家の
雰囲気がなんとなくわかってしまう・・・そんなところだと私は思う。

やはり照明を設置したほうが良いと思うけどな・・・・・と姉には伝えた。

玄関の照明で失敗したのはうちの母親なので、それを紹介しようかと。。。

もともと玄関の照明器具は天井付けの小さくもなく大きくもない丸いカバーの
ついた白熱電球(普通の電球)が付いていた。うちは誰かが来たとき以外も
常に夕方から夜寝るまで玄関の電気はつけっぱなしだったので、
母親には電気代がかさむから蛍光灯にすればいいよと提案した。

本来、玄関の電気で一番は白熱灯だと私は思う。

白熱灯の良いところは陰影をはっきりと見せてくれて、オレンジの明かりが
良い雰囲気をだしてくれるので、ただ明るいよりは普通の玄関でも貧弱には
みせない効果がある。

実際に母親の失敗で、私は実感した・・・・。

母親に蛍光灯にするときの注意点をたたき込んだのに、あっさり母親は間違えた。

玄関の照明で一番間違えてたらいけないことは、蛍光灯の昼白色(白っぽい明かり)だけはありえない!!!
このことだ。うちの母親には絶対に電球色(オレンジ色の明かり)の蛍光灯を買って取り換えて、
昼白色の電球はダメだと言ったのに・・・。

母親は電球が切れるまで交換はしないようで、今もうちの実家の玄関は昼白色の電球が付いている。昼白色の電球は明るいは明るいが、白っぽい明るさなので味気ない。。。別に貧弱な玄関でもないけど
明かり1つでなんだか、家全体の印象が貧弱にみえてしょうがない。蛍光灯の電球色では白熱灯ほど
陰影は強くないけど、オレンジの柔らかい明かりで玄関の雰囲気は良くなるし、貧弱にはみえない。
本当に玄関だけは照明器具(というよりは電球を)間違えたらダメだと思った。

なので玄関の照明器具で電球は絶対に蛍光灯昼白色にだけはしないこと★

玄関にはまだまだ注意点があるので、また改めて紹介しようと思う。

日曜日, 5月 02, 2010

構造合理(表現)主義

構造合理主義!?構造表現主義!?って!?
と、メンバーと議論になったこともあって、少し考えるようになった。
建築技術2010.5号に、
隈研吾と佐藤淳がやった『下関市川棚温泉交流センター川棚の社』が取り上げられていた。
建物の形はランダム。
「手動」形態解析という簡単な解析で、そのランダムな形状は決定されていた。
力の流れが最適化されて構造の理想的な形へ、つまり構造合理的な形状へと決定されていく。
こういう、感覚かな~!?、と。
これは、やはり構造合理的というのかな~、と。



と、まぁー、こんな感じで終わった4月の自分の担当した掲載を振り返ってみた。
結構、ホットな話題で飾れたな~、と、思ったり。
その中で、掲載のコンセプトが“構造合理(表現)主義”たるものになったのは、実は、私としては意図したことではなかったり。
中々、もう少し、物足りないとこもあるので、5月まで延長した感じで様子をみようかな~と。
しかし、1ヶ月が経過してすでにブログの内容にマンネリを感じる部分もあるので、
何か刺激が欲しいな~。

と、思い、
6月は個人的に “環境” 月間にしよう、っと。
今からの時代、「省エネ」、「エコ」、「CO2」というキーワードは避けて通れない需要。
もちろん、話題は「サスティナブル」と、いう要素まで発展するテーマだから、
結構、広がりそうな想いあり・・・。
特に、この建設業界の注目は、他業界に較べても上の方。

どうでしょう。
メンバーの方、誰かのっかってみませんか!?

6月は、 環境” 

テーマ中心でやる月ってのは!?
統一感というやり方を一度、試してみては!?
しかし、このブログが理論的に、“強制”では成立しないことも解っているので、後は個人の判断に・・・。

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