水曜日, 8月 10, 2011

夏祭り

地元の夏祭りが終わりました。
金沢には大きな・古いお祭りというのはありません。金沢育ちの人間は能登地方の派手な大きな祭りに憧れてるというのは私の勝手な思い込みでしょうか?
現在の市内でいえば金石のお祭りに伝統がありますが、金石は昭和の初めに編入されたので金沢の伝統というとはばかる方もいらっしゃるので微妙です。
地元の夏祭りは小学校のグラウンドで小さな櫓が組まれる盆踊りです。派手な山車もなく、神様や先祖を奉ったり、豊作・豊漁を祈願するわけでもありません。古い歴史があるわけでもありません。
それでも人は「祭り」を催したくなるようです。
そっけないグラウンドに装置は提灯と櫓と紅白幕だけ、昼間見るとけっこう寂しくて、これで盛り上がるのか?とおもいますが、薄暗くなってくると浴衣の子供と極少ない出店とあいまって、見事に祭りの空間に変身します。空間の雰囲気は装置だけで出来上がるものではないのがわかります。派手さも荘厳さもありませんが、祈願するのは地域住民の繋がりです。