木曜日, 8月 04, 2011

新小立野小学校

小立野小学校が完成したので見学しました。

建築物は、世の中のニーズの変化や技術の進歩に伴い同じ機能の建物であってもどんどん内容が変わっていきます。設計者はそれを素早く感じ取り時代についていかなければなりません。
と、書くと建築家は時代に引っ張られる側でリードできない存在なのかという感じもします。しかし学校は、建築物からの提案によって学習スタイルが変化していった数少ない用途の建物だと言われます。

吹抜け空間(アトリウム)、オープンスペース、スライディングウォールによる仕切り、2面採光等、今では一般化されている小学校の作り方は建築家側からの提案で時代々々の規制緩和もあり、それによって授業のスタイルも多様化できるようになったようです。
それは全員が体験・利用した事がある施設だからでしょうか。
それでも、見学中、「最近の学校は…」という声がわりと聞こえるのですが、先のオープンスペース等が登場したのが1970年代なのでもう30~40年経っている事を考えると、それが「最近の~」に見えるということは、地方に浸透するのにはすごく時間が係るのだと感じました。

公立学校は時代のトレンドが公共施設の中でも早い時期に反映される施設でもあります。地域への開放・連携、ワークショップによる設計手法、自然エネルギーの利用、公共建築の木材の利用促進等どれも学校建築に真っ先に取り入れられています。
昔は、木造の和洋折衷の学校が村の近代化の象徴であったように、学校建築は教育以外の意味が昔からこめられていたのかもしれません。

見学した学校は上記の基本は全て取り入れられていて、既存の樹木を残した建物配置がされて所々緑が見えます。コンクリート打放に飴色の着色がしてある外壁はあまり見掛けないもので珍しかったです。

1 件のコメント:

  1. 私は毎日この学校に通っています。
    和室とかいろいろあってすごいです!!

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