そのとき声に出せなかった反論はこうです。
「リートフェルトだって同じ赤と青だし、ブルーアンドレッドチェアーは下品か?、モンドリアンなんか金沢の和室そのものじゃないか、なんで和室だとだめなんだ?」と心の中でブツブツ…。
どなたか偉い先生、モンドリアンやリートフェルトが加賀藩の和室を参照していたのだ!とか論じてくんないすかね?
ブルーノタウトタウトが桂離宮をみてディス・イズ・モダンと感激したように、モンドリアンも兼六園の成巽閣を見たらディス・イズ・ディステイルって言わないですかね(笑)。
上左・リートフェルト 上中右・朱壁と群青 下・東京文化会館
そしてそのことに自信を持ったのは前川國男さんの代表作、上野の東京文化会館にはじめて行ったときです。それまで見ていた文化化会館の写真は全てモノクロでしたが天然色の本物はそれは華やかな内部空間でした。ホワイエの天井は群青いろ、壁も所によって朱色にペイントされています。
これを見たとき「それ見ろ、群青&朱色はグローバル・スタンダードじゃないか!」と、どっかで言いたいな~と、ずーっと思っていて…、
今言っちゃいましたね。
カンディンスキーが「熱い抽象」で、モンドリアンが「冷たい抽象」なら二条城黒書が「熱く」て、成巽閣書見の間が「冷たい抽象」か…。 うん、きっとモンドリアンやリートフェルトが見たら泣いたと思う(笑)。
左・モンドリアン 右・金沢の色入洛壁
たわごとです、……。
お宅の先輩が芸術的感性が無いだけ。モノクロームなものが侘び寂と思っているアホな日本人がいる。
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