月曜日, 2月 07, 2011

ライトなお茶会

もう1ヶ月もたちますが、お正月に訪問したお宅でお抹茶を頂きました。
伺った家はマンションの一室で、そこの和室でお茶を点ててもらったのですが、別に炉をきった茶室なわけでもなく、「けっこうなお手前で」とか形式的に言うでもなく、全くコーヒーブレイク的にお抹茶を頂いただけなのですが、一様最低限必要な道具は揃っていて、味と雰囲気は味わえてなかなか良いものでした。


この軽いのりのお茶会ところに実は金沢らしさが垣間見えます。
普通の古さの町屋の2階には結構一般のお宅でも炉の切った和室があったり、新建材で造られた最近の住宅でも炉付の和室が結構あります。
大人は人様の家に上がってもうろうろできないですが、子供のころは人の家の中全体で遊びまわっていたので、小さいころそんな和室をよく目撃しました。

茶室があるなんていうと、大豪邸か文化人のお宅をイメージするのかもしれませんが、私がそんなところで遊んでいたはずもなく、ごく一般的な家庭の一般的な住宅でのはなしですです。

なにがいいたいかというと、もちろん綿々と受継がれる作法や流派がきっちりありますし、隣の奥さんは師範だよとか、お花の先生だとかいうかたもいっぱいいらっしゃるし、粋な茶室もいくつも残っていますが、そおいう事ではなく、マンション住まいでも茶道具があったり、普通の住宅に炉があったり、茶道というほど大げさでなく「お茶を点てて楽しむ」事が他の地域よりずっと気軽な普段着ぽい感覚で今でも残っているような気がします、この「ライトな感覚で残っている事」が金沢のいいところだと感じませんか?

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