テレビニュースで表参道のケヤキ並木のイルミネーションがよく映し出される。表参道へ行くと建築家のトップランナーの建築が一同に見られる。たった1km弱の間で世界的建築家の建物がこれだけひしめき合って建っている場所も珍しい。
青山通り側から、
隈研吾さんのONE表参道
リカルド・ボフィルさんのパラシオ
丹下健三さんのハナエ・モリビル
伊藤豊雄さんのTOD‘Sビル
鈴木エドワードさんの東京ユニオンチャーチ・
青木淳さんのルイ・ヴィトン
安藤忠雄さんの表参道ヒルズ
黒川紀章さんの日本看護協会ビル
MVRDVのジャイル
妹島和代さんのディオール
・・・少し枝道に入ると安藤さんのフォレストプラザ表参道・妹島さんのhhstyle・宮脇さんの東京ソワール表参道とちょっと思いつくだけでもこれだけある。
青山通りやみゆき通りまで含めると…書くのもめんどいが国連大・スパイラル・コレッツオーネ・フロムファースト・プラダetc.
商業施設がほとんどで各企業の日本でのブランディングの本拠地となっている。であるから超一流の建築家・デザイナーが起用されるのは当然か。
また見事に‘10年代’20年代‘30’40‘50’60年代と各年代生まれの建築家が揃っている。
で、ケヤキ並木を意識したもの、ヒューマンスケールを意識したもの、素材感を生かしたもの、旧街並みを意識したもの、すげー構造のもの等どれも素晴らしい。ぜひ見に行くことをお勧めします。
いろんな視点があると思うのですが、ここでは街との関係を見る。
上記のようにいろいろな手法があるが、街との関係=道路との関係としてみると、ほとんどのビルは歩道いっぱいからガラスの壁面が立ち上がっている。
そのなかにあって、丹下さんのモリハナエと黒川さんの日本看護協会は歩道に面して開いた広場を作っている。そこはやはり人のたまりができる場所となっている。
用途がそれぞれ違いクライアントの考え方も違うので一概に建築家の個性とは言い難いが、モリハナエや看護協会の設計手法には好感が持てる。
それともモダニズムの建築家たちとその後の建築家たちの使命感みたいなものも違いがあるのだろうか?
ここで金沢の繁華街にもどる。
クリスマスが近いので香林坊のイルミネーションも綺麗であるがそこではなく、片町一丁目のスクランブル。
ここに人が大勢たむろする。昼間は学生らしき人、夜はリーマンやOL、待ち合わせの人、呼び込みの人、時間つぶしの人。
この交差点の4つのカドでセキビルの前が圧倒的に人が多い。
これには建築的に理由がある、…とおもう。
4ヶ所ともアーケードがあるので半外部という意味では同じだが北国ビル・ヤマチクビル・アパビルの3つはどれも歩道ギリギリから壁面が立ち上がっている。
唯一セキビルだけが1階の一部を公開している。表参道のモリハナエと同じである。
そんなに大幅に広場があるわけでもない、狭い平面的くぼみが立体的にもくぼんでいるし、そこに2階への階段もそなわって小さな立体広場と化している。そしてファーストフード店の入り口というのもいいのかもしれない。
それがこのビルの営業にどう影響しているのかはわからないが、ビルの中に街の一部として仕掛けられた空間は30年以上きちんと機能しているように思う。ほんの小さなことなのだけれど片町スクランブルでも建築が見える気がした。
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