2010年のミラノサローネを視察した建材デザイナーさんのレポートを拝聴しました。
ミラノサローネとは家具、キッチン、水周りなどの世界最大の国際見本市で2年に1度開かれます。もちろんイタリアです。33万人もの入場者があるそうです。
この展示会を見ると家具などのデザインの世界のトレンドが分かります。
なかなか個人的には行けないのでこのような報告会はありがたく興味津々です。
冒頭でここ十年のミラノサローネで提示されたインテリアのトレンドの変化のレクチャーを受けました。
1999年~2007年→ミニマルからスタイルの多様化へ変化
2008年→ECOっぽい演出・自然回帰
2010年→ECOの本格化・原点回帰
だそうです。
具体的には今年のトレンドは
形はオーガニックフォルムを取り入れ、木材も穏やかな柾目で、カラーはグレイッシュ
等となります。これがキッチンになるとここにガラス素材やLEDなんかも入ってきます。
おもしろかったのは家具やキッチンの「取っ手」にもトレンドがあり、年によって取っ手がはっきりつく場合とシャープな納まりで隠れている場合とはっきり分かれるそうです。
サニタリーなんかはフリースタンディングタイプの浴槽や洗面がトレンドだと。
そんな「トレンド」自体が、聞いてるうちに可笑しくなり始めたころ、いくつかの室内に設置した例を見せられると、
あ~そうか建築専門誌でもこんなの最近みるな~、結構アカデミックな建築家たちもそんな「トレンド」にのるんだな~と再認識。
この見本市、世界の一流メーカーがこぞって出品しています。もちろん自社の製品をアピールするために。
一枚のキッチンの写真にIHヒーターの上に中華なべがディスプレイされています。各メーカーは最近中国市場を意識しているとの事です。当然ですね。
数年前は中東をターゲットにしたデザインが多かったようです。
ここで質問、中国をターゲットにしたときと、中東をターゲットにしたときはデザイン的に何がかわるのか?
レポーターの解説では、
中東を意識していたころは金色と黒のコントラストの強い家具などが多かったそうです、それはアラビアンナイトの世界を好まれるから。
しかし中国マーケットを意識するとチャイナドレスっぽくなるのかというとそうではなくヨーロピアンモダンスタイルになるそうです。そのほうが売れるそうです。
どちらも比較的経済的に裕福な人が購入するのでしょうから、成功のイメージが地域で違い、周辺にそのイメージがある国と遠く離れた場所にあるのは、何から来るのでしょう。
もう少し考察の必要ありで本日は終了。
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