吉村さんの住宅はこれで3回目、よくご案内をいただける、ありがとうございます。
例によって場所が解らない、真っ黒なキューブが3つ並んだような建物、何の飾りもない、きっとこれに違いない。
よくある住宅地の中にそれはあるのだが、その素っ気無さがひときわ目立つ。
ということは住宅地がいかに装飾に溢れているか、または家型のサインの強烈さを物語っている。
結局住宅レベルではモダンは敗北したのか…と思いながらピンポンを押す。
まだ外観が頭に残る、3つのキューブならそれぞれ高さを変える、あるいは仕上げが変わるということがあってもいいんじゃないか?と思いながら中をみせてもらう。
中に入ると小さな屋外デッキに面して各スペースが配してある。南側が隣地で採光のための屋外デッキ部分が建物にカンニュウしているようで、DKがその分北側に押し出されているようなプランニング。
もともと1個の羊羹が一部押し出された感じ、されば3つのキューブじゃないんだから同じ仕上げ、同じ高さになるべしかと納得する。
3.6mくらいの巾で16mくらいの長さのある住宅、面白いことをしようとすればその16m見通せるという事を考えるが、それをもう一工夫されている。
ヨウカンが一部押し出されていることで、各スペースがある部分では隠れたり、ある部分では一直線に見通せたり、視線のとおりが楽しい。さらに床にもレベル差があることで変化が増している。
今までで一番おもしろかった。
ここまで3つ見せてもらい共通することがあるのか?
「内」への関心が強いこと、内部の空間同士の繋がり、連続性、不連続性がいつも意識されているというあたりか。半面、外部との繋がりを強調していないのもこの3つの共通点、テラス・中庭はいつもインテリア化され内部の一部として扱われている。
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