中古注文住宅という発想2
前回書いたセミナーの続き。
第2部の講師は㈱FP相談室の吉田安志さん、富山のファイナンシャルプランナーさんです。
これは第1部以上に勉強になりました。
我々、建築設計者はとことん施主と話し合い価値観を共有し夢をかなえる、末永くハウスアーキテクトとして付き合うと声高にしていっていますが、本当にそうだろうか?と思えるお話でした。
というのは、クライアントの一番の悩みはやはり「資金」のこと。
みんな持ち家への意識が薄れたかというと、そうでもないらしく依然として家はほしい方が多いそうです。
ただ建てる・買う時期を迷っている人が多く新築着工が延びないそうです。
超低金利時代、今から頭金なしで3000万を35年ローンで借りるのと、3年間頑張って家賃を払いながら500万頭金を貯めて2500万を35年ローンを借りるのでは2.5%金利なら、今すぐ建てたほうが300万円くらい支払いが少ないという試算があるということ。
これは例えの話ですが、もちろん逆のパターンも存在します。
吉田さんいわく「士業の人」(会計士、税理士、弁護士、行政書士、医師など)は困った時に仕事をする人でFPはこれから夢をかなえる時に仕事をするとおっしゃる。
いやいや同じ「士業」でも「建築士」はFPが生まれる前からずーっと人様の夢を形づくってきましたよ!と心のつぶやき。
長いスパンで考えるアドバイスや総合的なアドバイスを設計者ができれば本当のその人のハウスアーキテクトとなれるし、資金・環境・生活・工事・家具・家電・デザイン・エコ全てを総合的に考え判断できるのは建築家しかいないと思いました。
数ある士業のなかで物事を総合的に解釈する訓練を一番しているのは建築士だからです。常に利害がぶつかるもの、例えば地域と施主の思い、環境と建設、構造とデザイン、予算と要求、子供と親、行政と利用者、水と電気、防犯と開放性等等、常にそれらを調整しながら巨大なものをつくり上げて行く事を日常的に行っているのです。
コンピューターの心臓部を「アーキテクチャー」とよぶのも建築家のそのような仕事ぶりと無縁ではないようです。
アメリカの世界的大手金融コンサルティング会社マッキンゼーの東京支社長は日本の大学の建築学科の方で、ある建築雑誌のインタビューで自分は建築を大学で学んだから総合的な考え方をできこのような仕事を出来るというような主旨の発言をされていたのを思い出します。
ご案内いただいた㈱ステージアップ藪下さんありがとうございました。
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