日曜日, 2月 20, 2011

戦場カメラマンの職能

先日ITビジネスプラザ武蔵でJIA(社団法人日本建築家協会)の石川地域会のフォーラムに行ってきました。
テーマは「建築家の職能」で参議院議員の岡田直樹さんが「政治家の職能」という基調講演をされて、山野市長も飛び入りで話をされた。
「建築家の職能」を問うとか、向上させるということはJIAの大切な目標のひとつで、政治家、弁護士、医師と比較して話が進みました。
弁護士、医師と建築家はよく比較されて、…というか建築家のほうが引き合いに出すことが多いですね。
岡田さんは政治家の年金制度も退職金制度もかわり、なんの保証もない極めて不安定な儲からない職業で、それでもやるのは志しかないと言う趣旨のこともおっしゃっていました。
そんなに金銭的に苦しいのも問題じゃないのかな?人の心配してられないような収入では奉仕もできないんじゃないですかね。頑張る人にはそれなりの見返りはあっていいと思いますが。

昨日たまたまNHKのディープピープルと言う番組を見ていたら、戦場カメラマン3人がそれぞれどんな思いで写真を撮っているかを話していました。
これ以上ないような危険を伴う職業でありながら、どうもなかなか金銭的には恵まれない職業らしいです。
渡航費をバイトで稼ぎ戦場へ行く…、儲からないのに、死ぬかもしれないのに。
ロバート・キャパは戦場カメラマンの本望は「失業」することだと言ったそうです。

高橋邦典さんは被写体の為になにかいいことが起こる写真を撮りたいといい、
渡辺陽一さんは紛争地域で一緒に生活しながらそこの生活感を伝えたいといい、
宮嶋茂樹さんはプロから見てすごい写真、みんなの記憶に残る写真をとりたいといいい、そしてなぜ撮るかと言えば「プロとして報酬を得るため」と言い切りました。

人のためになって、使命感があって、賞賛されたくて、お金がほしい。ということですね。

まっとうですよね、そのうちどれの比重が高いか低いかは個人差があって当然ですから、どの職業でも当てはまりますよね。
戦場カメラマンの話を聞いたほうが「職能」って解りやすかったし前向きになれました。きっと、進んで戦闘地域に行く彼らは他の職業なんかと比較なんかしてられないでしょうね。

2 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。

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  2. こちらこそありがとうございます。またお越しください。心よりお待ちしています。

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