金曜日, 4月 09, 2010

小西泰孝

最近、感動した構造システム。


小西泰孝氏が構造設計をされた”神奈川工科大学KAIT工房”です。
日本建築学会発行の建築雑誌2010.3月号にその解説が載っていたので少し紹介されたい。(英文を直訳したため、堅苦しい表現には我慢、願いたい。)

”KAIT工房の内部構成の複雑性の為に、石上と構造技術者の小西泰孝は可能な限り単純な建物支持システムの保持から試みた。見た目は区別が出来ないが、垂直方向と水平方向の主要な耐荷重性要素で構成される。どちらも柱のように設置されているが、片方のグループは小さいせん断壁のように挙動する。白い塗料で覆われた、互いの支持は実際には鋼板の薄片である。設計者と技術者の厳格な仕様によって、それは3つの異なる厚さの平板からさまざまな幅に切断された。・・・”

実は、
この建物は以前から存じており、
しかし、
理解というか納得が出来ずに、
勝手な解釈で、終わらせていましたが、
先日、幸運なことに、
本人に直接、この構造を伺うことができて、
感動の余りに、紹介させてもらいました。

泰孝氏直々の解説は、上解説と当然ながら同じ構造を語っておられ、そこが困惑させられるが、直々だけに納得せざるを得なかった。

構造は、
そんなことが・・・できる・・・の!?
という程に、非ジョーにシンプルで理解しやすい。

仮に、
こんな合理的なシステムを、意匠設計者が提案してきたら、
構造技術者は”ギャフン”としか、発言できない。

しかし、
このような、素晴らしい構造を実現するには、
1%のセンス と 99%のノウハウ
              が必要と、信じたい。
逆なら、個人的に空し過ぎるから・・・。
(写真は http://www.u-presscenter.jp/uploads/photos/708.jpg より引用)

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