日曜日, 10月 24, 2010

金沢の建築家10

杉山真

建築家紹介も10人目です。
今回は杉山真さんです。

杉山さんは建築家野村加根夫先生のお弟子さんです。
野村先生は秋篠宮邸の設計や外国の日本大使館などを設計された建築家。吉田五十八さんのお弟子さんで和風建築設計の大御所です。

金沢は地域柄、和風建築のニーズも多いと思うのですが意外と、というか難しいので当然なのか?品のいい数奇屋建築を設計できる建築家は多くありません。ぽっと出の若手が建築雑誌片手に設計できる代物ではありません。40代建築家で数奇屋建築を設計できる貴重な数少ない一人ではないかと思います。

モダンな住宅も手掛けており、数奇屋建築のノウハウを融合させるような住宅ではないかとおもいます。


もう一つ杉山さんの事務所の特徴はオープンシステムで現場を進めるという点です。
そこでオープンシステムとは?
住宅を立てる場合

ハウスメーカーに依頼。
工務店の設計施工で依頼。
建築家に設計依頼の上、工務店に工事依頼。

この3つが主流だとおもいますが、工事をメーカーに依頼すると工事費の約50%は経費、工務店なら30%と聞きます、しかもそれが見積書には現れない、不透明だという声もあります。

オープンシステムとは建築家が施主に代わって陣頭指揮をとりながら各職種に分離で発注する方法です。そのことで建築家への報酬は上乗せされますが、工務店やメーカーのマージンをカットできるので結果的にいいものが割安でできるということらしいです。第4の方法としてそれもありではないかと思います。

金沢でこのシステムを採用している建築家も数人おられます、デザインよりも透明な現場管理・透明な発注形態に重きが置かれている印象があります。施主の利益を追求することは最重要ですが、街に立ち現れるにはそれなりの意匠が必要です。

そのなかにあって杉山さんはデザインも両立させているのではないかと思います。






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木曜日, 10月 21, 2010

イベント情報4

金沢の劇団アンゲルスからのお知らせです。

■期日:10月23日(土) 会場18:00。
?19:00? ■入場:1Drink(200円?)のみ。
☆プライベイトに映画上映「シェルタリング・スカイ」(1990年製作 イギリス映画)
古代から人はなんで砂漠を渡り、砂漠に町を作り、砂漠に住むのでしょうか? そしてやっぱり今も僕にとっても砂漠は気になる存在です。砂漠をテーマに映画を選んでみました。ぜひ一緒に見ませんか? 12月公演「鴨猟」の舞台も砂漠?になるかも?!(アンゲルス 本庄)
監督:ベルナルド・ベルトルッチ、脚本:ポール・ボウルス、音楽:坂本龍一、出演:デブラ・ウィンガー、ジョン・マルコビッチ 他
■会場:劇団アンゲルス(彦三町2-10-13/地図はHPをご覧下さい=http://www.theater-angelus.com/studio.html)
◆駐車は近江町市場駐車場:17:00?23:30 無料です。

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土曜日, 10月 16, 2010

安江工芸館

藤森さんの講演会の前安江工芸館を見学した。鉄・アルミ・銀などと金の比重の違いを体感できる展示があり金の重さにびっくりした。

設計した建築家は、金沢の長村峰行さん。先日のJIAセミナーのパネラーでもあった。建物はエントランスを入ると3層の吹抜けに連階段があり、その周囲に展示室はじめ、必要な部屋が配置されている。
吹抜けを介して各スペースが相互に干渉していて、建物全体のアクティビティーを高める仕掛けがされている。インテリアも珪藻土の掻き落しの壁が柔らかすぎず、硬すぎず。吹抜けには壁をなめるように自然光が入るトップライトが設けてあり、その光に導かれて吹抜けを上がって行くように意図されている。
こじんまりした空間ながらも、とても周到に計画された空間構成となっていて好感が持てる建物だった。
帰りには天井の金のボールを見ながら下りてきて、藤森先生がおっしゃった「金は難しい」という言葉がフラッシュバックした。


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金曜日, 10月 15, 2010

安江工芸館の開館記念 藤森照信さんの講演会

日本の建築史の現在のリーダーである藤森さんの講演会に行ってきた。
藤森さんのお話を伺うのは始めてなのですが、藤森さんが方々で出筆されている建築の歴史の話は従来の学者然とした先生の文と違い解りやすく、また面白い視点で述べられていてよく読んでいた。きっとお話も面白いに違いないと期待して行った。

安江工芸館の開館記念講演なのでテーマは「建築と金箔」。
金箔というと金沢人には馴染みの深いもの(日本のシェア90%だそうです。)ですが、工芸品や仏壇仏具というイメージが強く、建築とどのように話が繋がるのだろう。

まず建築に人類が最初に金箔を使ったのはエジプトのピラミッドだと指摘。最近の調査で先端部分が黄金に輝いていたことが解ってきたそうです。そしてそれは太陽信仰から来ているとのこと。そこから話の時代が徐々にかって行き地域も日本の寺院の話にたどり着くのですがやはり金と建築は信仰との関係で語られて行きます。



そして私が興味深かったのは、信仰や建築が哲学や理論性を纏うと金が使われなくなって行ったということです。キリスト教が中東からトルコを通ってローマに至る過程でギリシャで哲学に洗われた事で金ぴかのおどろおどろしさが消された。建築表現も近代思想に洗われて金から銀、最終的には白にまで漂白されたとおしゃっていた。
その話はシンプルなものに惹かれる自分の嗜好の元を解説されたような気がした。

そして、藤森さんは自作でも金箔を採り入れているそうで、金という材料はつかみどころがなく不思議な材料で建築では使い方によって面白い効果を生むとの事。
スライドではその効果はあまり感じれなくて実感がありませんでした。

自分がとっさにイメージする建築の金箔使いは上は金閣寺、下はホテルやデパートの壁面やドアの流水文様の金箔で、むしろ金であることでチープに見える「悪しき金沢らしさ」です。

おもしろいものと言われる「金」はやっぱり難しい「金」でもあるきがします。


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金曜日, 10月 08, 2010

イベント情報3

金沢の劇団アンゲルスからのお知らせです。

■10/9(土)☆18:30~アンカフェ
OPEN(毎週土曜日のみ)入場=ドリンク代(¥200~)
      ☆19:30~DVDプライベート
上映「星の王子さま」・・・<劇団ひまわり金沢>と、<劇団
nono>の次回小発表会で「星の王子さま」が候補にあがっていま
す。この機会にミュージカル映画「星の王子さま」(1974
年、米)を一緒に見ませんか?

■10/16(土)☆An studio貸し館公演「アゴタ・クリ
ストフの夜」=・10/16(土)20:00開演 ・
10/17(日)14:00開演、19:00開演 ☆
入場=¥1,000(ドリンク付)
 ★上演作品=「エレベーターの鍵」&「怪物」(二本同時公
演!)別府明彦、高山タツヤ、二人の新米演出家が、ハンガリーの
奇才アゴタ・クリストフの戯曲に挑みます。
詳しくは劇団アンゲルスHP www.theater-angelus.com
またはメールにてお問合せください angelus@spacelan.ne.jp

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木曜日, 9月 30, 2010

ミラノサローネ

2010年のミラノサローネを視察した建材デザイナーさんのレポートを拝聴しました。
ミラノサローネとは家具、キッチン、水周りなどの世界最大の国際見本市で2年に1度開かれます。もちろんイタリアです。33万人もの入場者があるそうです。
この展示会を見ると家具などのデザインの世界のトレンドが分かります。
なかなか個人的には行けないのでこのような報告会はありがたく興味津々です。

冒頭でここ十年のミラノサローネで提示されたインテリアのトレンドの変化のレクチャーを受けました。
1999年~2007年→ミニマルからスタイルの多様化へ変化
2008年→ECOっぽい演出・自然回帰
2010年→ECOの本格化・原点回帰
だそうです。

具体的には今年のトレンドは
 形はオーガニックフォルムを取り入れ、木材も穏やかな柾目で、カラーはグレイッシュ
等となります。これがキッチンになるとここにガラス素材やLEDなんかも入ってきます。
おもしろかったのは家具やキッチンの「取っ手」にもトレンドがあり、年によって取っ手がはっきりつく場合とシャープな納まりで隠れている場合とはっきり分かれるそうです。
サニタリーなんかはフリースタンディングタイプの浴槽や洗面がトレンドだと。

そんな「トレンド」自体が、聞いてるうちに可笑しくなり始めたころ、いくつかの室内に設置した例を見せられると、
あ~そうか建築専門誌でもこんなの最近みるな~、結構アカデミックな建築家たちもそんな「トレンド」にのるんだな~と再認識。

この見本市、世界の一流メーカーがこぞって出品しています。もちろん自社の製品をアピールするために。
一枚のキッチンの写真にIHヒーターの上に中華なべがディスプレイされています。各メーカーは最近中国市場を意識しているとの事です。当然ですね。
数年前は中東をターゲットにしたデザインが多かったようです。

ここで質問、中国をターゲットにしたときと、中東をターゲットにしたときはデザイン的に何がかわるのか?

レポーターの解説では、
中東を意識していたころは金色と黒のコントラストの強い家具などが多かったそうです、それはアラビアンナイトの世界を好まれるから。
しかし中国マーケットを意識するとチャイナドレスっぽくなるのかというとそうではなくヨーロピアンモダンスタイルになるそうです。そのほうが売れるそうです。

どちらも比較的経済的に裕福な人が購入するのでしょうから、成功のイメージが地域で違い、周辺にそのイメージがある国と遠く離れた場所にあるのは、何から来るのでしょう。
もう少し考察の必要ありで本日は終了。


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