月曜日, 9月 12, 2011

石川国際交流サロン


石川国際交流サロンへ行ってきました。
場所は21美の後ろ。
この辺、本多町や里見町とか周辺にはわりと大きめの古めかしい民家がポツポツ残っています。
そんな中内部が見れるのは今は公共施設となっている国際交流サロンです。
間口の狭い軒の低いいわゆる庶民の金沢町家は結構古くからそこに住み続けている人がいたりしますが、中心街近くの住宅は元の家主がリッチマンが多く、面積も大きく、手が込んでいます。リッチマンであるからこそ、栄枯盛衰が激しく、何回も家主が変わっているそうで、今は料理屋さんなどになっているところが多いです。このサロンは自治体が購入して交流サロンとなっています。
大正期の住宅で、元加賀八家の横山家の邸宅だけあり、土蔵が玄関横に備わります。それと奥のプライベートの棟と挟まれた中庭が美しいです。その二つをつなぐ様にたぶん元客間だったと思しき座敷の棟があります。
玄関からは中庭は見えずあまり奥行きが感じません、座敷に向かう廊下を通るとパッと開けて、急に中庭を中心とした美しい奥行きある空間に飛び込むような演出がされた導線になっています。
そして、奥の間に進むにつれて、庭木が密になるように仕掛けてあり、そんなに広いお庭ではないのですが凄く奥行きを感じさせるつくりになっています。
縁側は珍しく畳敷きで、アルミに入れ替えないで木製の建具のままです。現在のエコ住宅推奨の流れには逆らっていてきっと冬は寒いんでしょうが、それでも何物にも変えがたい雰囲気があります。 この日は暑い日でこれも今では珍しい簾戸がいれてありました。幼いころよく見た光景でなんだか感動してしましました。レイヤー・フィルターとかいって格子や半透明の素材で空間を重ねて見せるのが現代建築にも見られ毎回感心しますが、簾戸がこんなに心に響くのは幼い時の経験が断絶していたからよけいなんでしょうか。 建物の解説をしてくださったサロンの方が、文明だけが先走ってはいけない、文化を発展継承するために文明が役立たなければ、そしてたぶん日本人は美しい事を排除できないというようなお話に納得。

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