月曜日, 8月 01, 2011

建築士定期講習

建築士定期講習というものに行きました。
この講習会は、建築士が3年に一度受講する事が法律で義務付けられています。
頻繁に改正される法律、構造・設備や環境などの最近のトレンド、建築士の義務など講習内容は多岐にわたります。
このような講習は以前はありませんでした。建築士の免許は一度合格すると更新もありませんし、定期的な講習もありませんでしたが、それがどうかということになったのは耐震偽装事件からだと思います。
善良な建築士からは批難もありますが、講習・勉強自体は良い事だと思います。
講習の最後には試験もあり、ちゃんと聞いていないと解答できません。
試験まで終えてみての感想は楽しいものではありませんが、必要な事だと感じました。建築士とて、建築に係る事を全て知っているわけではありません。医師免許を持っていても内科や外科と専門が別れるように、建築士の仕事も細分化が進んでいますし、法律も最近はよく改正されたりしますから、広い範囲の講習では専門外の事や新しい法律の意味・運用法などが理解できます。実務に忙殺され専門外の事になかなか突っ込んで考える時間がとりにくい事を考えるとよい機会だったとおもいます。

この講習は衛星放送でモニターを通して受講します。最初は「テレビ見て1万2千円もとるのか!」と思っていました。
しかしシこれが大間違いで、シナリオ・演出がきちっとしていて、時間配分がされていて、聞きやすいです。要するに講義のクオリティーが高いところで一定に保たれていてどの地域でも同じ品質の講義が提供されます。
いくつも講習に行っていますが、話しベたな講師、時間が押す講師、聞こえない講師などが何が言いたかったか解らない講習もありますから、品質の保たれる一斉放送は悪くないと思いました。
講習内容もさることながら、同じテキストを用いても見る側・聞く側の理解が変わる「演出」の重要性を体感した感じでした。

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